婦人靴を新しく買ったときにやったほうがいいこと。
新しく買った靴はみんなどうしてる?
そんな疑問に気付くときは自分にとっていい靴を買った時ではないでしょうか。
靴修理を長くやっているとお客様の購入された靴が数年たつとこんな風に変化するんだという
情報が大量に備わります。
つまり新品時の靴をみればその靴が何年後にどのように変化するかが分かってしまうのです。
これは超能力ではなく経験なのです。
その経験から基づいて女性が靴を買ったとき
どのようにしたらいいのか考えてみましょう。
1 靴底の補強
こちらは元々の靴でレザーソールかラバーソールで考え方が分かれる方がいますが
長く履きたいと言う点では必ずラバー(ゴム)のハーフラバーを取り付けることをお勧めします。
HermèsエルメスやLouis Vuittonルイヴィトンなどのハイブランドはレザーソールのものがほとんどですが
デザインが優先されてるためソールは薄く丈夫さとは程遠いのが現状です、でもその薄いソールにラバーを
ソールの穴開きを防いだり、一番痛むつま先の減りを格段に軽減できます。
元々がラバーソールの靴でもさらに丈夫になり日々の消耗に耐えてくれます。
何よりもハーフラバーを取り付けると靴本体のソールが減るわけではなくハーフラバーが減るので交換をすることによって
靴本体の痛みがほとんどなくなります。
お店によって異なりますが費用は¥2500~¥4000が相場になります。
写真は新品のFerragamoフェラガモにハーフラバーをつけたものです。
ソールの色に合わせたりすることでデザイン性を維持したまま使用できます。
2 いつやるの?
これは一択です。購入して履く前に必ずやってください。靴屋さんや販売店では、少し履いてから
と言いますが少しはどれくらいかわかりません。婦人靴のつま先はあっという間に減ります。
新品時ならただのハーフラバー取り付けとなりますがつま先が減っている場合はまずつま先を補修してからと
工程が一つ増えます。もちろん費用もかさみます。
3 アッパーという靴本体のお手入れ
靴底の補強は自分でやるのは難しいのですが、表面のメンテナンスは自宅でもできます。
スエードや布地などのものは常に防水スプレーを。革製品なら靴クリームで油分を与えることで革に柔軟性を与えることができ
割れ防止にもなります。また着色することにより見栄えも良くなります。
4 保管方法
靴は履いているときが一番痛むと思われがちですが大事なのは履いていない時間なのです。その履いていない時間が一番長いのです。
季節ものであれば数カ月、数年単位で履かない場合もあります。
保管は靴箱などはあまり使用せず布袋などで保管しましょう。また天日干しではなくたまには日陰に干して風を当ててカビや異臭を
防ぐこともかかせません。
5まとめ
特に難しいことは無く、靴を購入したらまずハーフソールを付けて靴底の補強。使いながら靴本体をたまにメンテナンスしていただくだけです。
自分でメンテナンスすると自然と靴を手元で見る回数が増えますので今、気になる個所や、違和感を早目に察知することができます。
書いた人
シューズラウンジGotchオーナー 早川和成
愛知県名古屋市で靴磨き・靴修理の専門店 シューズラウンジGotchを開業して14年。
高難度な修理や、他店で断られたような不可能と呼ばれる修理に積極的に取り組んでいます。